ショーシャンクの空に (映画で覚える英会話アルク・シネマ・シナリオシリーズ) [映画・本棚]
ショーシャンクの空に (映画で覚える英会話アルク・シネマ・シナリオシリーズ)
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 1998/11/01
- メディア: 単行本
フェリーニ・映画と人生(トゥッオ・ケジチ) [映画・本棚]
知られざる渥美清 (木下英治) [映画・本棚]
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レ・ミゼラブル 文芸春秋 百六景 [映画・本棚]
- 作者: 鹿島 茂
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 文庫
レ・ミゼラブルは、映画作品を何作かとミュージカルをDVDで観たが、今回の映画はとても楽しめた。ミュージカル出演者の歌唱力は卓越したものだが、今回の映画の歌唱力見事なもので、感動した。今回の映画に出演していた神父は、ミュージカルで「ジャン・バルジャン」役をしていた人のようだ(未確認)が、これもこの映画を楽しませてくれる要因となった。出演者がセリフを言うことは非常に少なく、ミュージカル形式に歌うことでストーリーが進んでいくのも良かった。
文芸春秋の3月号で、フランス文学者の鹿島茂が「レ・ミゼラブル」について対談形式でいろいろなコメントを残している。私自身、原作を読んでいないので、知らないことばかりだった。ユゴーは、フランスでは、国父と呼ばれている人だということ、ジャン・バルジャンは、ナポレオンと同年齢に設定さていること、など新鮮な情報が多い。また、映画の最終場面で、ジャン・バルジャンがこの世を去る辺りのシーンは何だか違和感を持っていたが、実際には、マリユスとコゼットは、ジャン・バルジャンが元と徒刑囚だと知ると冷淡な態度を取り始め、疎んじられ、それらの誤解が解けた後での場面として感動的だということだ。
レ・ミゼラブルの原作を読むのは少し億劫だが、この物語の背景をもう少し知った後にまた観に行ってみようとおもう(映画が終わっていたら、DVDを入手しようと思う)。
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La Strada (道) フェリーニ [映画・本棚]
フェリーニファンの先輩がいたこと、そして、遠藤周作のエッセイでこの作品が紹介されていたこともあって、先輩にビデオを借りて観てみた。遠藤は、エッセイの中で、男女の根源的な関係を書いた映画作品だ、というようなことを述べていたと記憶しているが、多分に、キリスト教色の強い作品なので、遠藤の思想的なものに合致したのかも知れない。当時、10代でキリスト教徒でない私にも、この映画は、さまざまなことを示唆してくれた。
フェリーニファンにはお叱りをうけてしまうかも知れないが、フェリーニの数ある素晴らしい映画の中で、「道」が最もお気に入りの映画だ。これは、太宰治の著作の中で「走れメロス」が一番お気に入りと言うことと似ているのかも知れない。
この映画に出てくる知的障害のあるジェルソミーナ演じるジュリエッタ・マシーナは、フェリーニの妻。私は、彼女以外では、この役を演じるのは非常に難しかったのではないか、と思っている。また、ニーノ・ロータ作曲の「ジェルソミーナのテーマ」は、この映画を一層引き立てる。2010年のバンクーバ冬季オリンピックで、高橋大輔がこの曲を採用したが、曲名は、「ジェルソミーナ」として紹介されていた。
別ブログでも書いたが、シドニーに住んでいる頃(悪名高く、治安の悪い歓楽街 KINGS CROSSに住んでいた)、キングスクロスのメインストリートから1本入った路地にLa Strada という名のイタリアレストランがあり、この映画の場面を写真したものが飾られていた。入ってみたいとも思ったが、超貧乏学生だった私には、金も着ていく服もなく、結局、シドニー滞在中にこの店にはいることは無かった。
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Scent of woman, 夢の香り [映画・本棚]
セント・オブ・ウーマン/夢の香り 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- メディア: Blu-ray
ここでは、ストーリーは割愛するので、wikiを参照ください。
アル・パチーノの演技力は、神々しささえ感じるほど強烈に素敵だった。特に、最後のチャーリーを助けるための演説は素晴らしく、私は、DVDを購入して、このパートを何度も観てしまった。パチーノは、この演説で言う「私は、その道を選択しなかった。なぜなら、困難だからだ。」という言葉には、さまざまなことを考えさせられた。
パチーノの「ゴッドファーザー」とは違ったキャラも素敵だった。何よりも「女性」が大好きで、ずっとずっと開きあがって、次が「フェラーリ‐」というあたりが、イタリアっぽく、粋だ。
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