兵隊やくざ(有馬頼義) [日本文学・本棚]
映画で人気のあった「兵隊やくざ」の原作です。
この映画は、シリーズとして私が小学生になる前から放映され、最後の「新兵隊やくざ火線」は、私が小学生の頃に地元の映画館で放映されていたのを記憶しています。その頃、どきときTVでも映画の「兵隊やくざ」が放映されていました。放映翌日には、学校へ行って兵隊やくざや勝新太郎の話題に花を咲かせました。成人してからも、ビデオやDVDを借りて「兵隊やくざ」を観ましたが、どうやら最後の作品の「新兵隊やくざ火線」は、ビデオ化されていないようです(大映が倒産したため、勝プロダクションの制作・東宝の配給になったことが理由のようです)。
映画版は何度も観ているので、原作を読んでみようと思い早速ページをめくってみましたが、テンポの速さ・ストーリー性など映画並みに楽しめる内容でした。この映画と原作は、「反戦もの」として考えて良いのか、完全な「娯楽もの」として考えて良いのか、ナゾです。私自身は、この映画と原作から当時の日本軍(陸軍)の問題点のいくつかを垣間見ることができました。それらの問題点とは、実際に当時の軍隊生活を送った人たちから聞いたものと同じでした。
krause
コメント 0