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知られざる渥美清 (木下英治) [映画・本棚]


知られざる渥美清 (広済堂文庫)

知られざる渥美清 (広済堂文庫)

  • 作者: 大下 英治
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2002/01/01
  • メディア: 文庫
「寅さん映画」のファンだが、渥美清についてはこの本を読むまで何も知らなかった。
役者として下町が似合う割には、本当の顔は随分ちがうのだろう、と勝手に思っていた。また。あまりに「寅さん」のイメージが強すぎて、それが却って私に彼の私生活に興味を持たせなかったのかもしれない。また、彼の本名「 田所康雄」は、私にとって彼を何か「寅さんとは違う」異質なものに印象づけた。彼には、「車虎次郎「、「渥美清」、そして本名である「田所康雄」の3つの名前があるのだが、この本名が、彼から一番遠いものに感じる。
驚いたのは、どこかで、生まれも育ちも現在の住まいも山の手だと思っていた渥美清が(これは私の勘違い)、上野出身(上野7丁目、JR上野駅の真ん前)だったことだ。これは、少し嬉しい驚きだった。
1928年生まれの渥美清は、67歳で生涯を閉じた。味のある良い役者が早世するのは、本当に残念だ。


krause


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コメント 6

cocoa051

渥美さんは役者以外の自分をさらすことを拒否していたと聞いたことがあります。その分、神秘な部分もあったのでしょうが、生まれが上野だというのは初めて知りました。なにか親近感を感じますね。
by cocoa051 (2014-03-01 17:57) 

krause

cocoa051さん、私も上野出身ということに、却って驚かされませました。彼のような味のある役者がいなくなって寂しい限りです。
by krause (2014-03-01 18:23) 

めぎ

うちのドイツ人も寅さんが好きですよ。と言っても一つくらいしか見たことがないのですけど、あとで「ワタクシ~」と真似をして喜んでいました。
by めぎ (2014-03-01 18:58) 

もとこさん。

私、渥美清のファンです。寅さんと渥美清さんの間に大きなイメージの違いがあって、なんかすごい人なんだろうと思っているのですが・・・
by もとこさん。 (2014-03-01 22:09) 

斗夢

なぜか寅さんシリーズを1本も見ていません。TVでも。
へそ曲がりなわたしは国民的などと評されると逃げてしまうのかもしれません。
by 斗夢 (2014-03-02 06:47) 

krause

めぎさん、私の帰国子女である友人(米国帰りお)は、どうも受け付けないようです。それ故、ドイツの人に喜んでもらえるとは、個人的にはちょっと嬉しいです。

もとこさん、かなりの読書家のようですね。また、寅さん以前の出演作、「拝啓天皇陛下様(1963年頃)」でのキャラは、もう寅さんと変わらない物でした。

斗夢さん、どこのムラも相なのかも知れませんが、私のムラにも、寅さんのようなはぐれ者が代々出ていまして(現在も居ます)、墓地に住んだり、寺の敷地に住んだりしています。皆、「困った奴だ!」と思いながらも手をさしのべて助けて居るのですが、実はムラの人たちが彼に救われているのかも知れません。寅さんをみると、そんなことを考えます。


by krause (2014-03-02 10:31)