谷沢永一 [評論・思想・哲学・本棚]
司馬遼太郎エッセンス―『播磨灘物語』から『ひとびとの跫音』まで (文春文庫)
- 作者: 谷沢 永一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/08
- メディア: 文庫
谷沢永一が、元共産党員でありながら現在では保守派ということにあまりこだわらずに、学生時代から何冊かの著作を読みました。とても厳しい口調の評論が多かったと記憶しています。「司馬遼太郎エッセンス」では、「人間の集団について」の項目に興味があり、最近読み返しました。司馬の著作のなかでは、この「人間の集団について」が印象に残っているものの一つなのですが、谷沢に比べると自分がいかに浅くしか理解していなかったかを反省させられます。速読という方法も素晴らしいと思いますが、じっくり時間をかけて著者を理解しながら読み進めていくことの大切さを認識させられた本でした。
その他、谷沢の著作では、「人間通」が印象に残っています。時間をみて、また読み返してみようと思います。
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2010-03-21 10:06
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