サイパンから来た列車・歸國

歸國

• 作者: 倉本 聰
• 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
• 発売日: 2010/07/02
• メディア: 単行本

テレビ特別番組「歸國」のシナリオです。

更にこのシナリオは、 棟田 博の「サイパンから来た列車」をもとに作られています。内容が濃いとも思えませんが（私が、シナリオを読みなれていないせいかもしれません）、この「歸國」は、それなりに考えさせられる内容です。「サイパンから来た列車」もアマゾンに注文しているのですが、納期がとても長く、まだ手元に届いていないので読んでいない次第です。「過去の人たちの目を通して観る（現代）について」という発想は、陳腐かもしれませんが、とてもお気に入りの方法です。彼らは、多くの事実について落胆するかもしれませんが、ほんのちょっぴりの現実については、私たちを僅かに称賛するかもしれません。ごみを矢鱈に捨てることがなくなり、街もムラも割合清潔であること、外観は似たような機器でも内部が大改善されていること、など・・・・・・、やっぱりほんのちょっぴりしか称賛されなそうですね。
文芸春秋の最新刊に「予言」特集があり、そこで三島由紀夫がこのように述べたことが紹介されています：「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである。」


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サイパンから来た列車

• 作者: 棟田 博
• 出版社/メーカー: TBSサービス
• 発売日: 2010/08/04
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

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