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アドルフに告ぐ [漫画・アニメ・本棚]


アドルフに告ぐ (1) (文春文庫―ビジュアル版)

アドルフに告ぐ (1) (文春文庫―ビジュアル版)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1992/04
  • メディア: 文庫



私の大学時代に、週刊文春に連載されていた手塚治虫の作品。3人のアドルフ(含ヒットラー)が登場し、「ヒットラーには、ユダヤ人の血を引く」という機密を巡って、ストーリーが展開されていきます。さすが手塚作品、私などが感想を述べるなどとんでもないくらい、完成された読み応えのある作品です。しかし、この作品が発表されたのは、1980年代です。2011年の現在からみると、ナチスやヒットラーを単なる「悪人」として薄っぺらに描写されている面が気にかかります。彼らは多くの罪を犯したのでしょうが、もう少し彼らの視点も取り入れて欲しかったです。第一次世界大戦後のドイツの状況はどんなものだったのか?どのような背景があって、ナチスがドイツに受け入れられていったのか、1980年代では少々書きにくかったのかもしれませんね。また、読み進めていくと、いくつかの事実(史実)について疑問がでてきますが、これは、Wikipedia で「アドルフに告ぐ」のページを参照すると、回答がでてくるのでここでは割愛します。

krause
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