日本農業への正しい絶望法(神門喜久) [農林業・野外・薪ストーブ・本棚]
私自身が農業にも携わっており、この本についてのコメントを思うがままに書くと膨大な字数になってしまうので、できる限り割愛し簡素にしておく。
この本の内容はあまり愉快ではないが(著者に対して不愉快なのか著作が不愉快なのかナゾです)、正論だとは思う。また、著者の意見の多くは、私自身が真剣に受け止めなければならないと実感しているし、強烈に勉強になった。
しかし、現代の農業ブームを過去の「満洲ブーム(満洲への期待と希望)」に例えることについては、基本的には理解できるし反論しないが、若干安易な印象を受ける。著者は、満洲の終焉(満洲ブームの末路?)は悲惨なものだったというが、それは直接的な社会機構や民衆の暴動などによる破たんではなく、ロシアの攻撃によるものである。ロシアによる侵攻がなかったとしても、いずれは破綻していったという意見があるかもしれないが、著者はそこまでは述べていない。
「満洲ブーム」の例えなど、この本の内容の中ではどうでも良いことなのだが、それはちょっと揚げ足をとってやりたくなるくらい「不愉快で正しい内容」だ、という私の意地悪として理解していただきたい。この本を読んで良かったし、できれば、多くの人に読んで欲しい本だ、と追記しておく。
krause
TPPなどが関係しておるのでしょうか・・・
あきらめないでほしいです。
by yuki999 (2012-11-13 17:05)