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風立ちぬ - ビジュアルガイド (宮崎駿) [DVD 動画など・本棚]

風立ちぬビジュアルガイド (アニメ関係単行本)

風立ちぬビジュアルガイド (アニメ関係単行本)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/07/20
  • メディア: 単行本

7月20日の公開前に良い評判ばかりを聞いたので、映画を観る前にこの本を入手してみた。残念ながら、公開後の評価は賛否両論のようだが、堀辰雄と堀越二郎を重ねた主人公、カプローニを登場させるなど、なかなか面白そうだ。時代背景は大正時代、祖父母から聞いた大正時代は、貧しくも自由な時代で魅力的だった。農家出身の祖父は、その時代の悲惨な貧しさを話すことが多かったが、医者の家に生まれた祖母は学生時代を麻布で過ごし、少しだけ大正時代のモダンな話をしてくれた。

この時代に私が生まれていたら、かなり学業に勝れていても堀越二郎や堀辰雄のような「大正時代」を謳歌するようなことはなかったと思っている。多分、北総のこの田舎のムラから離れることはなく、高校や大学に行くこともなく、長男として若い年齢から農業に従事し、成人するとすぐ嫁を貰い、今の自分の年齢の頃には孫に囲まれて隠居の準備をしたたことだろう。 それを考えると、堀辰雄や堀越二郎が少し羨ましい。

krause


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コメント 15

mwainfo

堀越二郎、遠い日の少年の夢でした。
by mwainfo (2013-07-22 15:43) 

斗夢

わたしのふるさとでもわたしが子供の頃は50歳を超えれば孫を背に隠居生活でした。
今の人のほうが年老いても働いています。
by 斗夢 (2013-07-22 15:56) 

拳客

久しぶりに映画を観ようと思いました・・・・
by 拳客 (2013-07-22 18:36) 

めぎ

見たいなあ。ドイツで公開されるのはいつのことかしら・・・
未だコクリコ坂もドイツ語版がありませんからねえ。
by めぎ (2013-07-22 20:47) 

krause

mwainfoさん
新幹線やYS-11など、戦前の技術は、現在まで引き継がれていますね^^。

斗夢さん
栄養のせいでしょうか。労働が人を老化させてしまうほどきつくなくなったせいでしょうか。私のムラでも、80代の人たちは、大学生並の体力で働いています。

拳客さん
これは傑作だと予想していますので、私も近々観に行こうと思います。

めぎさん
コクリコ坂も、とても良い映画でした^^。もう一度観たいと思っています。「風立ちぬ」に出てくるドイツの機材メーカーですが、日本人に対する対応は、弊社のバイエルンにある工場のかつての対応と同じでした^^。


by krause (2013-07-23 08:44) 

ぽりぽり

これは見たい映画ですねぇ。それもビデオでは無く、映画館で。。零戦は、艦上戦闘機ですが、日本は、70年以上も前もから空母を運用しているんですよね。
by ぽりぽり (2013-07-23 19:26) 

Inatimy

予告編で、すでに涙目・・・。
ジブリの作品は背景画も美しくて、話もしっかりしてるので好きです♪
by Inatimy (2013-07-23 19:32) 

Silvermac

観に行く予定です。
by Silvermac (2013-07-23 19:51) 

侘び助

こんばんはお越しいただき有難うございました。
随分のご無沙汰を、懐かしいお名前に感動を~
by 侘び助 (2013-07-23 21:12) 

nicolas

堀越二郎氏、群馬県の藤岡市生まれで、
この映画公開に記念した当時の資料展を行っているのですが、
小さい藤岡歴史館でやっているようなのですが、
初日からかつてない動員数を記録しているようです。
私もこの映画、早く観たいです。
by nicolas (2013-07-23 21:44) 

krause

ぽりぽりさん
予告編だけで胸がいっぱいになってしまうほど素敵な映画のようです。

Inatimyさん
この予告編は素晴らしい出来映えだと思います。先祖たちも先祖たちの歴史も愛おしくなります。

Silvermacさん
Silvermacさんは、たしか満州事変以前の生まれだと記憶しています。この映画の風景は、記憶にあるのではないでしょうか。私は、昭和5年に作られた映画ビデオを持っていますが、東京のモダンな風景にびっくりしました。

侘び助さん
こちらこそコメントをありがとうございます。

nicolas さん
本屋へいくと、「零戦」と「堀越二郎」ブームが到来しているようです。藤岡市と資料館は、しばらく賑わいそうですね。私も行ってみたいです。

by krause (2013-07-24 13:09) 

TaekoLovesParis

予告動画とみなさんのコメントで、とっても良さそうな映画とわかりました。行ってみます。
by TaekoLovesParis (2013-07-25 00:06) 

krause

TaekoLovesParis さん
丁寧に作られた映画のようなので、私も是非観にいこうと思っています。
by krause (2013-07-26 07:08) 

HINAKA

HINAKAです。

Krause様

たぶん、作品を直接観るのはだいぶ後になると思いますので、まだ観ていない者同士と言う事で。
なぜ、宮崎監督がこの時代平成25年・2013年に、「0戦」の堀越二郎氏をモデルに、作品を作る事にしたのか?鈴木プロデューサーの「遺言」発言も、その辺に拘り感が有るのかも知れません。

思うのは、ある種日本の創作文化の象徴のような、気がする点です。
世界に誇る、時代を先取りした……数々の近代文明文化が、日本から輩出しました。しかし、それらの多くが辿ったのは、この一言に尽きる気がします。

「名機や傑作機と呼ばれるものから、奇天烈なモノまで様々な航空機を紹介したのに、なぜ日本のモノがないのか?と思われるかも知れないが、どうしても日本の名機と言えば『零戦』そして堀越二郎で、始まって終わってしまう」

との言葉がありますが、自動車・本田宗一郎氏、半導体・井深大氏、特撮・円谷英二氏など事実上その人一代で築き上げ、その人と共に遺産消化時代に入った。
創造文化が、多すぎる気がします。そして今、クール・ジャパンの名の下に、手塚治虫氏と言う天才が、たった1人で産業まで育て上げた、二大輸出文化産業。
アニメとマンガが内からの児童ポルノ禁止法、外からのTPP交渉による著作権問題で、風前の灯し火にあります。

晩年の堀越氏は『零戦』に関しては、多くを語らなかったそうですが、「軽戦闘機に200キロ爆弾を抱えさせて何をしろと言うんだ……」という呟きが、残っているそうです。
堀越氏は、もっと多くの種類や用途の飛行を作りかったそうですが、0戦がまるで多用途万能戦闘機の如く扱われる事に、天才であるが故に忸怩たる思いがあったのではないかと、想像します。同時にそれが、天才扱いをされているアニメ職人・宮崎峻氏にも、通じるモノがあると感じます。
ジブリは、いつまでもどこまでも、宮崎氏の物真似で通す気なのでしょうか?

では、また。


by HINAKA (2013-07-26 12:44) 

krause

HINAKAさん
いつもためになるメッセージを有り難う御座います。、「軽戦闘機に200キロ爆弾を抱えさせて何をしろと言うんだ……」、という言葉を重く受け止めたいと思います。
by krause (2013-07-26 15:10)